役を取りにいく、とは。


16 Dec
16Dec

写真)全員集合写真。※撮影時のみマスクを外しております。

12月13日の日曜日、2020年度のSCTW.S Bコース(経験者コース)全過程が終了いたしました!!

最終日の13日は、青山にあるカフェ・バーのRuby onさんをお借りして☆映画『HALF』のスケッチ台本より、これまでやったシーンの数々をおさらい。最後は最新のスケッチⅧを一発勝負で合わせて力試し。

最後の最後で、物語の核心に触れるシーンをあたりました。

Ruby onさんは、実際にテレビドラマや映像撮影で使用されることも多いというお店。さすがに素敵な内装が目を引いて、このまま撮影しちゃいたくなるビジュアルです☆

写真)左から小貫莉奈さんと橋谷拓玖さん。このお二人はペアを組むことが多かったですね。

写真)左から安楽楓さん、松谷鷹也さん

比較的和やかに進んだ今回のワークショップでしたが、最終日はオーディションを兼ねていたため、秋山監督の指示も厳しめ。

「役をとれるか、とれないか」

その基準で次々とシーンをあたっていきます。文句なしでOKを出せる人はなかなか出てきません。


写真)松浦正太郎さん

写真)宮下涼太さん

チャンスはいつもたった1回。その短い時間で、どこまで自分の魅力を伝えられるか。

皆さん、真剣です。

しかし、正直なところを言うと。

役をとれるかとれないかは、オーディションの日にすべてがかかっているわけではないのです。どちらかというと、オーディション会場へ訪れるまで、その人が過ごした幾多の年月の記録が何よりの武器。

あくまで年月、です。日々、ではなく。

俳優という職業は、その人自身が商品です。顔、体、運動能力、知能、声、コミュニケーション能力、所作、センス、価値観、言葉選び……あげたらキリがないほど、その人を構成する要素は無数にあります。

その要素がいかに魅力的か、役のキャラクターと掛け合わせてどんな化学反応を起こすのか?

それが、台詞が完璧に覚えられていることよりも重要になってくるのです。


写真)左から安楽楓さん、杉山宗賢さん

写真)左から福岡瑠璃さん、松谷鷹也さん

でも、そんなにたくさんの要素、たった一日の、しかも数十分、場合によっては数分のオーディションで分かるの?と思うかもしれません。しかしこれが、分かるんです。

監督や演出家という職業は、洞察力に優れている人が多いのでそういった人のオーラを嗅ぎ分ける感覚は鋭い人が多いかもしれませんね。でも、実は誰でもやっていることなんです。

「人を好きになるのに理由なんかない」

よく聞く言葉です。しかし、理由はちゃんとある。無数にありすぎて言葉にならないだけ。ではその無数はどこにあるのか、というと、その人が過ごしてきた時間の中、ということになります。

そして私たちは、誰かのそんな時間を嗅ぎ取って「オーラ」と呼んだりしているのかもしれません。

写真)左から安楽楓さん、沖﨑健司さん、吉木遼さん

SCTW.Sでお伝えした一番大切なことは、演じることではなく存在すること、でした。

存在すること、とはどういうことかを具体的に考えると、それはどう在るか、ということ。

自分はこの場に、

このシーンに、

この役として、どう在るか

を、考える過程を10回を通してお伝えしてきました。最終的には、俳優として在るか、を問われることになっていきます。それがオーディションという場所。

「私は俳優です」

と言葉で言うのはとても簡単です。でも、俳優で在る、ということを実践できる人は少ない。

役を取りにいくということは、どういうことなのか。

本気で考えてみれば、「夢」や「憧れ」は側面に過ぎないことに気付くはずなんです。

オーディションで役を取る、ということの本質は、その側面の裏側に、ある。


次回に続きます!




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